4期生 戦績 
1968年秋 1969年春 1969年夏 1968年選手権 2000年代 2010年代 2020年代

2021年(令和3年)  1回戦(4月10日) ならっきー球場 第2試合

T E A M 1 2 3 4 5 6 7 8 9
智辯学園 0 3 2 7 0 12
高取国際 1 0 0 0 0 1
(5回コールド)
大坪ー植垣
山本、坂田、瀧下、古本ー合田

  智辯学園 高取国際
本塁打  
三塁打
二塁打 岡島、竹村 藤裏
犠打  
盗塁
失策
野選
捕逸  
ボーク
智辯学園が春季大会初戦で5回コールド勝ち プロ注目の前川は4四球
 センバツ後、初の公式戦に臨んだ智辯学園が、12安打12得点の猛攻で5回コールド勝ちを決めた。高校通算34本塁打で今秋ドラフト候補の前川右京外野手(3年)は、4打席すべてで四球を選び、後続につなげた。  センバツでは、3試合で10打数2安打と結果を残せず「何もかも通用しない。チームに迷惑をかけた」と号泣した前川。この日は「打つだけが3番の仕事じゃないので」と、後ろにつなぐことだけを考えて冷静にボール球を見極めた。まだ完全復活とはいかないが「今日もストライクだった球を見逃してしまったんですが、見逃し方は悪くないと思う。しっかり仕留められるようにしていきたい」と次戦へ意気込んだ。
 先発した背番号「11」の大坪廉投手(2年)は5回6安打1失点と力投。小坂将商監督は「想像よりいいピッチングをしてくれた。夏に向けて(小畠、西村の他に)3枚目、4枚目が大事になってくるので」と今後に期待した。(4月10日 デイリースポーツ)
センバツ8強の智辯学園が5回コールド発進
 第93回センバツ高校野球で8強入りした智辯学園が、5回コールドで1回戦を突破した。プロ注目の前川右京左翼手(3年)は4打席連続四球だった。スイングしたのも1度だけだった。「3番打者として、打つだけが仕事じゃないと思う。どういう形でも、次の打者につなげられるのが大事」と、冷静に球を見極めた。  センバツでは通算10打数2安打2打点で、準々決勝の明豊(大分)戦では好機に凡退して悔し涙を流した。その後の練習試合で2本塁打を加えた。高校通算本塁打を34に伸ばしたが「調子は上がってきていない。上がってないから打てないじゃなく、どういう状況であっても打てるようにやらないといけない」と、思考錯誤を重ねている。小坂将商監督(43)は「甲子園から帰って、だいぶ良くなってきた。打球が上がれば問題ない」と、主砲の復調に期待した。
 前川は「自分のせいで明豊戦に負けた。今度は自分がチームを助けられるように、練習するしかないな、と甲子園という舞台で教えてもらった。打撃や、いろんな面で成長できる大会にしていきたい」と、目標を掲げた。(4月10日 スポーツ報知)


  

 

2021年(令和3年)  2回戦(4月18日) 佐藤薬品スタジアム 第2試合

T E A M 1 2 3 4 5 6 7 8 9
高二山青榛 1 0 0 0 0 1
智辯学園 7 3 7 1 x 18
(5回コールド)
池田ー植垣、酒井
福井、土井、吉村ー川本

  高円二階堂山辺青翔榛生昇陽 智辯学園
本塁打   植垣
三塁打  
二塁打 森田2、山下2、前川
犠打    
盗塁
失策
野選
捕逸
ボーク


  

 

2021年(令和3年) 3回戦(10月11日) 佐藤薬品スタジアム 第1試合

T E A M 1 2 3 4 5 6 7 8 9
法隆寺国際 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
智辯学園 0 0 0 0 0 4 0 0 4
坂本、山中ー青木
小畠ー植垣

  法隆寺国際 智辯学園
本塁打   小畠
三塁打  
二塁打 藤原 山下
犠打    
盗塁
失策
野選
捕逸  
ボーク
智辯学園・前川が意地の1本「器用さもある」スカウト評
 今秋ドラフト候補で高校通算34本塁打の智辯学園・前川右京外野手(3年)が苦しみながら前進した。法隆寺国際戦を制して8強に駒を進めたが、1回の攻撃でいきなり猛省した。1死二塁の先制機。速球を2球見送って追い込まれ、カーブで見逃し三振に倒れた。 「チームに悪い流れを持ってきてしまった。いつもは1打席目からズルズルいくところを、2打席目にセンター前に打てました」 3回2死後、左腕のチェンジアップを中前へ。フライアウトも2本あった。力みは空回りを生むが、この日は意地の1本を放った。 忘れられない悔しさがある。3月のセンバツ明豊戦は4打数無安打。3点差の8回は好機で併殺に倒れて敗戦の責任を痛感し、涙を流した。映像を見直し、自らを見つめた。「チームの打撃で動いていかないといけない。いい形で4、5番につなぐ打撃が大事」。気合と気負いは紙一重。主砲が陥る1発狙いのワナを戒め、勝利の打撃に徹する。 この日はプロ4球団5人のスカウトが視察した。中日山本スカウトが「振る力がある。外の球をセンターに運んで器用さもある」と評すれば、阪神山本スカウトも「スイングは速い。評価は変わらない」と話す。屈辱を味わったセンバツを糧に、どっしり構えて勝負に挑む。(5月3日 日刊スポーツ)
強豪苦しめ手応え 「背番号10番」坂本好投
 法隆寺国際は初先発で背番号10の坂本が好投。6回途中まで強打の智辯学園打線を苦しめた。
 ランナーを背負っても右打者のひざ元へのストレートとチェンジアップが効果的に決まり、次々とピンチを切り抜けた。坂本は「調子は良くなかったが、コースをうまくつけた」と話し「相手が思った以上にボール球に手を出してくれた」と謙遜した。
 西岡監督は「(坂本は)スピードは無いが制球力が持ち味」と話し、チームの3人の投手の中で4月も近畿私学強豪校との練習試合で一番好投したため「思い切って先発に抜擢した」という。ベスト8入りは逃したが、阪本の好投でエース山中ら投手陣に厚みが増し、夏を乗り切る準備が整う。
 毎回、マウンドに上がる際は、バックスクリーンに向かって一礼。中学から始めたルーティンで坂本は「みんながイレギュラーなどでケガをしないように祈っている」と話し、優しい一面ものぞかせる。
 今回、結果はついてこなかったが、誰の目にも十分な内容。手応えを掴んだ様子の左腕は夏本番に向け「背番号1をつけて甲子園で1勝」と話し、口元を引き締めた。(5月4日 奈良新聞)


  

 

2021年(令和3年)  準々決勝(5月5日) 佐藤薬品スタジアム 第2試合

T E A M 1 2 3 4 5 6 7 8 9
関西中央 0 0 0 0 3 0 0 2 0 5
智辯学園 0 0 4 0 0 5 0 5 x 11
花瀬拓、広瀬、花瀬拓ー吉永一
藤本、大坪ー植垣

  関西中央 智辯学園
本塁打 梶田 山下、垪和
三塁打  
二塁打 日浦、山口 森田、岡島2、山下 
犠打
盗塁  
失策
野選
捕逸
ボーク
智辯学園・前川右京、初2番2安打「つなぐ意識が強くなった」
 奈良県大会の準々決勝で今秋ドラフト候補の智辯学園・前川右京左翼手(3年)が入学後、練習試合を含めて初めて2番に入り、2安打をマークした。
 高校通算34本塁打の大砲が流行の「攻撃的2番」を務めた。0―0の3回無死二塁で中前にはじき返すと、敵失が絡んで一気に本塁まで生還。8回2死一塁では右前安打を放った。「つなぐ意識が強くなった」と、4強入りで今夏県大会のシード獲得に貢献した。
 今季は公式戦7試合で本塁打は0。それでも、巨人など6球団が視察したように、スカウトの注目度は高い。4日に小坂将商監督(43)からマンツーマン指導を受け、打席ではオープンスタンス気味に変えた。センバツから約5キロ減量した前川は「打ち損じている球があって内容が悪い」と反省。自慢の長打力を取り戻すために、試行錯誤を続ける。(5月5日 スポーツ報知)


  

2021年(令和3年) 準決勝(5月12日) 佐藤薬品スタジアム 

T E A M 1 2 3 4 5 6 7 8 9
奈良大附 0 2 0 0 0 0 0 2
智辯学園 1 3 0 0 5 0 x 9
(7回コールド)
倉好、幡、北峯ー本間賢
大坪ー植垣

  奈良大附 智辯学園
本塁打
三塁打   三垣、大坪
二塁打 本間賢 垪和
犠打
盗塁
失策
暴投
捕逸
ボーク
智辯学園コールド勝ちで決勝進出
 智辯学園が奈良大附をコールドで下し、決勝進出を決めた。
 1点リードの二回に一時は逆転を許したが、その裏にドラフト候補・前川右京外野手(3年)の左前適時打などで再逆転。五回にも5点を追加し一気にコールドを決めた。
 プロ注目の前川は4打数2安打1打点。5日の関西中央戦から2番に座り「つなぐ意識が強くなった」と復調の兆しも出てきた。しかし、1年夏から4番を打ってきたスラッガーのメンタルは忘れない。「やっぱり3番、4番の意地というのがあるので。クリーンアップに戻れるように頑張りたい」と強打者のプライドをのぞかせた。「決勝で勝たないと意味がない」と前川。次戦は高校通算34本の力を発揮し、チームを優勝に導く。(5月9日 デイリースポーツ)
「オリックス・吉田正尚タイプ」中日スカウトはパワーにほれ込む
  今秋ドラフト候補の智辯学園・前川右京(まえがわ・うきょう)外野手(3年)が決勝打を放つなど4打数2安打の活躍でチームを決勝進出に導いた。
 初回の第1打席は三邪飛に倒れた前川。同点に追い付いた直後の2回2死一、三塁で、左サイドスローの倉好敬士投手(3年)から左前へ勝ち越しの適時打を放った。準々決勝からクリーンアップを外れ、2番起用が続いていた。
 「小坂(将商)監督から今のオマエではクリーンアップを打てない、つなぐ意識でチームを引っ張れ、と言われました」
 高校通算34本塁打という長距離砲ながら、その教えを実行するような単打2本だ。今春センバツでも結果は芳しくなく調子が上がらない。「打撃のトップのとき、2回(バットが)入ってしまい左肩の開きが早くなってしまう。そこを直そうと取り組んでいます」と話す。
 ネット裏で視察した中日の中田宗男アマスカウト・アドバイザーは1年時の豪快な本塁打を目の当たりにした。豪快な打撃が影を潜める現状に「典型的なホームランバッターが、本来の打撃を忘れた典型。もっと打撃を良くしようと、下半身をもっと使おうとして、使いすぎている」と指摘する。それでも魅力あふれる選手であることに変わりはない。「オリックスの吉田正尚のようなタイプ」と期待を寄せる左打ちのスラッガーだ。(5月9日 中日新聞)


  

 

2021年(令和3年) 決勝(5月15日) 佐藤薬品スタジアム 

T E A M 1 2 3 4 5 6 7 8 9
智辯学園 2 0 0 0 0 1 0 0 0 3
天  理 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
藤本、小畠ー植垣
森田、達ー山村

  智辯学園 天理
本塁打
三塁打  
二塁打 岡島、山下、竹村
犠打
盗塁
失策
野選
暴投
捕逸
智辯学園が天理を下して5大会連続16回目の優勝
 智辯学園が天理を3―1で下し、5大会連続16回目の優勝を飾り、近畿大会(22日開幕・滋賀)の出場権を獲得した。
 智辯学園は初回、天理の先発・森田雄斗を攻め、先頭の岡島光星の左翼線二塁打をきっかけに1死三塁とし、3番・植垣洸の中前適時打で先制。さらに1死二塁から4番・山下陽輔の左中間への二塁打で2点目を奪った。6回には天理のエース・達孝太から竹村日向の中前適時打で1点を追加した。投げては先発の2年生左腕・藤本竣介が8回を1失点の好投。最後は小畠一心が抑えて逃げ切った。選抜で2試合に先発した西村王雅が腰を痛めてベンチを外れる中での優勝。小坂将商監督は「この大会は2年生の投手が良く投げた。夏につながると思う」と手応えを口にした。(5月15日 スポニチ)
智辯学園、天理とのライバル対決制し2年ぶり16度目優勝
 春季近畿地区高校野球奈良県予選(15日、智辯学園3-1、佐藤薬品)決勝が行われ、智辯学園が天理に勝利し、2年ぶり16度目の優勝を果たした。
 一回に3番・植垣洸捕手、主将・山下陽輔内野手(ともに3年)の連続適時打で2点を先制。五回からは天理のプロ注目右腕・達(同)との対戦となったが、六回に安打と盗塁、犠打で1死三塁をつくり、8番・竹村(同)の中前適時打で貴重な得点を挙げた。
 達との対戦について小坂将商監督(43)は「(体力を)セーブしながら投げていると思いますけど、ウチとしてはコンパクトに振っていくことを指示として出した。いい投手ですからなかなか点を取れないのは分かっているのでまだまだこれから整理して、夏までに打てるようにしたい」。山下は「秋に対戦していたので多少、特徴は分かっていたところはある。それでもまだ1点では勝ち切れない。夏は絶対に先発で来ると思うので、もう少し打てるようにしたい」と、返り討ちにすることを誓った。(5月15日 サンスポ)
「試合に勝って勝負で負けた」 智辯vs天理の奈良対決
 センバツ4強の剛腕と、8強の強打者が県大会で対決――。
 今春の選抜大会に出場した高校同士の対決となった高校野球の春季奈良県大会決勝は15日、選抜大会8強の智辯学園が3―1で同4強の天理を破り、2年ぶり16度目の優勝を飾った。
 この試合は個人の対決でも注目された。ともにプロが熱視線を送る天理のエース達孝太(3年)と智辯のスラッガー前川右京(3年)だ。最初の対決は五回。2番手でこの回から身長193センチの右腕がマウンドに上がると、バックネット裏にいたプロ各球団のスカウト陣がざわつき出した。スピードガンを片手に、体勢が前のめりになる。先頭で左打席に立ったのが2番・左翼の前川だ。「気合が入った」と達。カウント2―2から、最後は高めの146キロで空振り三振に。七回はフォークを連投し、見逃し三振。九回は左飛に仕留めた。3打席とも抑えられた前川は「甘い球もあったけど、力んでしまった」と悔しさをにじませた。
 ただ、2人はともに本調子ではない。最速148キロの達は選抜大会中に脇腹を痛め、高校通算30本塁打超の前川も春先の不振から抜け出せていない。
 試合後、2人が口にしたのは、約2カ月後に迫る夏への思いだった。達が「いい打者なので夏も抑えたい。きょうは見逃した時とかの反応を確かめられた」と言えば、前川は「試合には勝ったけど、達との勝負は負けた。夏はやり返す」。直球やフォークの軌道はしっかり頭に残っている。「毎日イメージしながら練習したい」と誓った。
 春と違って、奈良県で1校しか行けない夏の甲子園。チームの勝敗はもちろんだが、2人の意地のぶつかり合いでもある。この日得た収穫を糧に、ライバル対決は最終章へ向かう。
(5月16日 朝日新聞)






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